11 “I have a dream that one day ・・・”
私は学生時代の英語の時間に習いました。
皆さんもご存知でしょう。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が演説したその一説です。
I have a dream that one day on the red hills of Georgia,
the sons of former slaves and the sons of former slaveowners will be able to sit down together at table of the brotherhood.
私は夢みています。
いつの日か、ジョージアの赤土の丘の上で、
かつて奴隷だった者の子孫たちと、
かつて奴隷主だった者の子孫たちとが
兄弟愛をもって同じテーブルに向かい
腰掛けるときがくるという夢を。
1963年8月28日にワシントンDCのリンカーン記念堂前で黒人公民権運動の行進に参加した25万人にむけたものでした。
私も夢みています。
いつの日か、日本の至る地域で、突然の心臓発作で心停止になった人に、その場に偶然居合わせた人が兄弟愛をもって心肺蘇生法とあわせてAEDで除細動するときがくるという夢を。
現在、日本でも医療機関ではAEDが設置されているのをよく見かけます。
医療機関以外では2001年からAEDを搭載していた航空機のほか、最近では成田空港、羽田空港、関西空港にAEDが設置されたと報道されました。
京都駅にAEDを設置するというのも報道されました。
アメリカで心肺停止が起こる公共施設のワースト4は、空港、ショッピングモール、ゴルフ場、スポーツジムでした。
駅と空港は必ず置くべきです。
航空機と同様に新幹線にも設置すべきです。
ホテルやスポーツジムでAEDを見かけるところも出てきました。
防災 「適マーク」 ってご存知ですか。
ホテルのフロントで見かけた事があると思います。
これは、消防機関が一定規模以上のホテルやデパートを対象に一定の防火の基準に適合した場合に 「適マーク」 を交付しているものです。
同様に、救急機関が一定規模以上のホテルやデパートを対象に 「AED設置」 を交付します。
官庁など公共機関にも設置します。
厚生労働省は設置しています。
アメリカで警察官が携帯して成果を上げていることから、同様に警察署や交番、パトカーや白バイに設置すべきです。
銀行や公共機関で自動血圧計を置いているのを見かけた事があるでしょう。
お客様サービスの一つなのでしょう。
そんなことから想像すると、すぐにAEDも設置するようになります。
ニューヨーク州の各学校にAEDの設置が義務付けられていますので、日本でも、各学校にAEDを設置するようになります。
その学校に通学している子供の親が1人1000円ずつ出し合えば、全児童数400人程度のところであれば、AEDが2台購入できます。
PTAは自分の子供のことには非常に関心を持っていますので、すぐに購入できます。
ポストシーズンの試合でニューヨーク・ヤンキースの松井選手が4番で活躍しましたが、このときにベンチに居る松井選手がTVで大きく映し出されましたが、その頭越しにAEDが映っていました。
日本でも、東京ドーム、ナゴヤドームにAEDが設置されているそうです。
ほか、スキー場、スケート場にも設置します。
アメリカ・ラスベガスのカジノに倣って、競馬場やパチンコ店にもAEDを設置します。
レストランや居酒屋でも 「ヱビスビールあります」 ならぬ 「AEDあります」 という看板を目にするようになります。
現在、コンビニに行ったことがない方はいらっしゃらないでしょう。
お昼にはお弁当とお茶を買ったり、夜にはお酒とおつまみを買ったりします。
郵便や宅配便を出したり、本を買ったり、写真を現像したりできます。
ホテルや航空券を予約したり、コンサートのチケットを購入したり、花を送ったりできます。
この色々な用途に加えて、AEDを設置します。
自動ドアに 「AED設置」 のマークを明示します。
コンビニは24時間営業で店員がいて管理できます。
意識がない人がいたら、コンビニへ駆け込むのです。
もともと人の集まるところにあるコンビニなのですが、その地域の中心になって地域への貢献を示すことができるのです。