Contents

  1. PAD元年、謹賀新年
  2.  シアトル
  3. 早期除細動が救命の「鍵」
  4. “ケータイ”よりチョー簡単!
  5. たった一つだけ注意が必要ですから
  6. AEDもいろいろ、波形やエネルギーもいろいろ
  7. 一般市民もすなる除細動
  8. サンタクロースもAED
  9. 携帶電話みたいに
  10. 自己責任!?
  11. “I have a dream that one day ・・・”
  12. ♪ミミファソソファミレ…
  13. (出典、参考文献)

PAD元年、謹賀新年

2 シアトル

今年2004年、イチローはアメリカ・メジャーリーグのシーズン最多安打記録を塗り替えました。
80年以上も前に打ち立てられ、忘れられかけていた、シーズン257安打という記録を5本上回る262安打を記録したのです。

アメリカ・メジャーリーグに渡ってから4シーズン連続200本安打を記録し、4シーズン連続で高打率を維持しています。
シアトル・マリナーズに入団したシーズンには、アメリカンリーグのMVPと首位打者を受賞しています。
このときの打率は0.350、つまり35%でした。
シアトルで35%と言えば、ほかに何を想像するでしょうか。
そう、シアトルでの突然心停止での救命率にほぼ等しいのです。

シアトルでは心臓発作で倒れた人のそばに居合わせた人が心肺蘇生法を行う率は50%を超え、救急隊員による迅速な除細動が行われているのです。
「心臓発作を起こすならシアトルで」とのポスターのキャッチコピーになるほど、シアトルは世界最高の救急システムを有しているのです。
この数字を超えることは不可能ではないか、と思われるくらい、世界最高の救命率を誇っていたのです。

ところが、一般市民が除細動を行うことでこの救命率を簡単に超えてしまったのです。
TVドラマの「ER」での救命率が現実になったのです。

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シアトル市内のポスター
シアトル市内のポスター
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