AEDを使う心肺蘇生法(CPR)ホームページ
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いのちをつなぐ ひとをつなぐ こころをつなぐ

それから少しずつ仲間を増やしていったのが、「ACLSを広める会」のきっかけなわけよ。
漢那 で、ウチら自体も、何となくちょろちょろっと、AHAのガイドラインとか参考にして読んで見たりとかはあったけど、システム的にそういう事は全然やってなくて・・・。
個人的にはBLSは、毎週学生に教えてたんですけど・・・。
菊地 ええ。
漢那 僕は最初の7年間は麻酔科にいて、それから 「災害救急医学」 ができたんでそこに移ったんだけど、まあ、「災害救急」 と言いながら、救急部の授業でCPRを毎週学生に教えてたんです。
けど、その当時、ACLSはあんまり勉強してなかったんでね。
菊地 うん。
漢那 で、そういうACLSを研修医全員にやるとなって、もう量が莫大じゃない? で、「どうするのよ」 って、それから少しずつ仲間をね、引き込んでいって増やしていって、どうにかやったのが、「ACLSを広める会」 のきっかけなわけよ。
菊地 なるほど、なるほど。
漢那 で、各ステーションの自分の担当だけ決めて、どうにかこうにか、そこだけ出来るようになればいい・・・みたいな感じで。
菊地 うん、うん。とりあえずね、担当だけ決めてね。
漢那 そう、とりあえず1回目は (笑) 。でも、全体としてはこういうのがあって、なんとなく大きな流れだけ押さえていたけど、細かく教えられるレベルには全然なってなかったのね。
菊地 うん。
漢那 で、1回目終わって、「やっぱ、ちゃんと教えられるようにならんと」 とか、「もう少し経験積まないと教えられんばい」 という事になって。
菊地 うん。
漢那 最初は研修医の教育目的で始まったんだけど、「何回かせんと、また来年以降もあるけんね」 っていう話になって、「じゃあ、自分らの勉強がてら、対象をちょっと広げて他の人達にも・・・」 とか、「 『自分たちがまだ担当してない部分を教える』 ってのをやってみましょう」 という話になって、始まったのよ。
菊地 ええ。
漢那 で、それをやってくメンバーが増えていく途中で、野田英一郎とか、今一緒にAHAコースやってる小池先生とか・・・。それと、その小池先生が実は連れてきたのが・・・亡くなっちゃったんだけど・・・本山帝(みかど)ちゃんとか。
それと、たまたま研修医の教育事務部門みたいのをやってたのが、医学教育学の教授になった吉田先生。
菊地 はーっ。
漢那 そこで一同で会って、そういう作戦を立てて、少しずつ進んでいって、他の人達にもっていう事でやってって・・・。
菊地 ふーん。
漢那 「自分たちがより上手くなるために、やっぱ教える機会を増やさないといけない」ってね。という事で、そもそも研修医向けでやっていたICLSを、「みんな覚えてやっていこう」 という事で、外の人にも対象広げてやっていったのよ。それがどんどんどんどん進んで行ったら、なんか評判が良くなって、広がって行ったと。
菊地 うん。
漢那 まあ、あと最初、大事だったのは、「飯塚病院の先生たちでも、こういうの一生懸命やってる人達がいる」 っていう事がたまたま判って・・・。
菊地 誰?
漢那 山畑先生とか、小田先生とか・・・ですね。そもそも僕らの仲間の内藤先生が、残念な事に人事異動で九大から飯塚病院に離れて行ったから、「うわー、マイナス1やー」 とか思っとったら、「飯塚病院でもこういう事やろうとしている人いるみたい」 という事で、連れてきて、それから合流してやろうみたいな感じになって・・・。
そいで、飯塚病院の先生たちも含めて・・・という感じですね。
菊地 なるほどねー。そうやって仲間たちがどんどん増えていったんだ。
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シリーズ 「いのちをつなぐ ひとをつなぐ こころをつなぐ」 の第三回目は、九州大学の漢那朝雄先生にご登場いただきました。
菊地とは同い年ということもあって、ACLSなどの蘇生教育を通じてすごく親しい間柄になっています。
 CPR:CardioPulmonary Resuscitation
呼吸が止まり、心臓も動いていないと見られる人の救命へのチャンスを維持するために行う呼吸及び循環の補助方法である。(Wikipediaより引用)
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