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メディカルレビュー社
わが国の循環器救急医療の現状と2010年蘇生に関する国際ガイドラインの展望 番外編


心停止後症候群(PCAS)の治療には、循環器医と救急医が一緒になって行うことが必要


野々木

アメリカでは疾病別にセンター化されていて、Trauma Center という外傷に対応するセンターを持っていますし、内因性心停止に対応するセンターとしてはCardiac Arrest Center とか、Cardiac Resuscitation Center というのがあり、心停止後症候群 (PCAS) の治療を考えたら、救急医と循環器医が一緒になって治療を行う領域なのだと思います。日本でもこれから、得意とする領域をちゃんとやれる、そういうセンター化ということがいいのではないかなと思っています。全員が全員同じことをやるのではなくて、限られた資源、人材を有効に使ったほうがいいかなと思います。

長尾

逆に言うと、日本では、救急医はALS,低体温療法などを、CCU で働いている先生は E-CPR,冠再灌流療法を行っています。ある意味、少ない資源と人材を統合し、何でもすべて同時にやるということは、できると思います。

野々木

だからこそ、救急医も、循環器医もお互いに歩み寄らないといけないでしょうね。菊地先生、このあたりはどうですか。

菊地

そうですね。うちは救急センターに循環器医がいて対応可能になっています。

野々木

この前、獨協医大を見せていただきましたが、大きな敷地にドクターヘリが常駐して、幾らでもヘリが飛んでいけそうでしたね。こういう形で循環器医と救急医が一緒にやれる土台、土壌があるようですから、そういうふうになればいいですね。

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