AEDを使う心肺蘇生法(CPR)ホームページ
Push,Push,Pushは、皆さんへのメッセージです。 J-PULSEホームページ
AEDを使う心肺蘇生法 トップ > わが国の循環器救急医療の現状と2010年蘇生に関する国際ガイドラインの展望 番外編 > 第6回 JRC(日本版)ガイドライン2010はCoSTR 2010と同時に発表へ


メディカルレビュー社
わが国の循環器救急医療の現状と2010年蘇生に関する国際ガイドラインの展望 番外編


JRC(日本版)ガイドライン2010はCoSTR 2010と同時に発表へ


菊地

これまでの日本の各種学会で作成されたガイドラインは、エビデンスに基づいているかと言われると、恣意的なところがやや見受けられていたので、そういうところが受け入れがたいと感じていた人もいたと思います。日本のガイドラインと世界のガイドラインを比べた時に、そういうところが齟齬を生じる部分になりかねないので、今後、日本のガイドラインを作る上でその点が重要になるのではないかと思います。

野々木

今回の日本のガイドライン2010は、国際コンセンサス (CoSTR) に基づいてガイドラインを作成しますので、作成するうえでその点は容易になりますね。

長尾

ILCOR から CoSTR の情報はすでに入ってきているのですか。

野々木

今は守秘義務期間なのです。10月に CoSTRが 発表されますけれども、加盟国の責任者に対しては5月ぐらいに開示されるのです。

長尾

この5月。もうすぐですね。

野々木

だから、守秘義務のもとに、各国のガイドライン作成担当者に開示されて、それを参考にしてガイドラインを作成して、同時発表できるようになるわけです。2005年に AHA と ERC が同時発表できたのは、そのからくりがあったのです。事前に CoSTR を入手できて、準備ができて、そして発表できたということです。

長尾

それが今、2010年から日本で JRC が主導でできるということですね。

CoSTRと同時発表ですね。同時発表しないといけないですね。

菊地

ええ、そうですね。10月18日ですね。きついですけど、しないといけないと思います。

野々木

そういうことですね。AHA は今回、なんらかの理由でガイドラインの発表は CoSTR 発表より遅らせるみたいですが、ERC は同時に発表する予定になっています。

是非、日本のガイドライン作成には、皆さん方にまたご協力をいただかないといけないので、5月から忙しいですよ。

  • 前へ
  • トップに戻る
  • 次へ


  1. はじめに
  2. 残念なことに、20世紀の10大業績にCPRもAEDも挙げられていない
  3. 退院前の心肺蘇生法の講習指導に保険診療点数を
  4. 患者さんの早期受診を促すのに、キャンペーンだけでは駄目
  5. 海外の人とのコラボは非常に大事
  6. JRC(日本版)ガイドライン2010はCoSTR 2010と同時に発表へ
  7. CPR+AEDの実技講習を短時間に
  8. 日本の院外心停止のウツタイン登録は、世界に類を見ない規模でスゴイ
  9. CoSTR 2010で胸骨圧迫だけのCPRは・・・
  10. 心停止後症候群(PCAS)の治療には、循環器医と救急医が一緒になって行うことが必要
  11. 循環器救急医療委員会の活動はこれから非常に大事
  12. 行政への働きかけは重要・・・でも、今後の課題ですね