菊地 |
今、自分が振り返ってみて思うのは、AED を日本で解禁するという時に、少数ながら 「AEDは簡単だから、講習会も要らない」 「せいぜいAEDの使い方のみの講習だけでいい」 という意見があったのですが、「心肺蘇生法とAEDは一連のものだ」 とずっと言い続けてきてよかったなと、改めて思っています。 |
野々木 |
うん、そうですね。ただ、あの時を振り返ってみてちょっと失敗したなと思っているのは、講習時間を3時間コースにしてしまったのだけれど、もうちょっと短くしてやればよかったということですね。あの頃、市民に AED を使ってもらうためには講習が必須だろうという意見が多くて、マウス・トゥ・マウス人工呼吸も必修化して3時間のコースにしましたけれども、もう少し短い時間で行えれば・・・今なら、マウス・トゥ・マウスをなしにして1時間かからないぐらいのコースでいけますよね。そうすると、もう少し市民に普及できていただろうと思うのです。 |
菊地 |
そうですね。確かあの時、岩手県で行っていた CPR+AED の実技講習会をもとに、「マウス・トゥ・マウス人工呼吸を含めても90分で可能だと思う」 と意見を述べさせていただいた気もしますけれども、やはり色々と・・・諸事情に押されて、駄目だったのですね・・・。 |
野々木 |
だから、今回のガイドライン2010を機に、講習時間が短くできるようになったらいいですね。市民への普及効果ということでは、胸骨圧迫だけの CPR+AED トレーニングでもいいですよね。 |
菊地 |
すごくいいと思います。今なら、ミニアンを使用して行えば、30分でできますね。人工呼吸を含めても45分ですよ。 |