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メディカルレビュー社
わが国の循環器救急医療の現状と2010年蘇生に関する国際ガイドラインの展望 番外編


CoSTR 2010で胸骨圧迫だけのCPRは・・・


長尾

胸骨圧迫だけのCPR に関して、CoSTR 2010 ではどうなりそうかといった、これまでの感触はどうですか。

野々木

CoSTR2010の内容については、公開までは守秘義務があるため発表ができない状況なのです。予想としては30:2はなくならないと思っています。胸骨圧迫だけのCPRに関して、「大阪のデータもSOS-KANTOのデータも15:2の時期に行われたデータで、30:2のデータが十分ではない」 と以前から指摘されて・・・。もちろん観察研究なので、「無作為比較試験ではない」 という指摘もありますし・・・。アリゾナのデータも観察研究なのですね。そんなことから 「胸骨圧迫だけのCPRは、エビデンスがまだ不十分だ」 とずいぶん言われてきています。

長尾

そうですね。RCT のデータは日本からは難しいですね。

野々木

成人に対する一般市民のCPRでは胸骨圧迫だけのCPRがさらに強く勧告されて、ひょっとしたらクラス分類が上がるかもしれないと期待したいですね。最終的にはフタを開けてみないとちょっとわからないですね。

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  1. はじめに
  2. 残念なことに、20世紀の10大業績にCPRもAEDも挙げられていない
  3. 退院前の心肺蘇生法の講習指導に保険診療点数を
  4. 患者さんの早期受診を促すのに、キャンペーンだけでは駄目
  5. 海外の人とのコラボは非常に大事
  6. JRC(日本版)ガイドライン2010はCoSTR 2010と同時に発表へ
  7. CPR+AEDの実技講習を短時間に
  8. 日本の院外心停止のウツタイン登録は、世界に類を見ない規模でスゴイ
  9. CoSTR 2010で胸骨圧迫だけのCPRは・・・
  10. 心停止後症候群(PCAS)の治療には、循環器医と救急医が一緒になって行うことが必要
  11. 循環器救急医療委員会の活動はこれから非常に大事
  12. 行政への働きかけは重要・・・でも、今後の課題ですね