AEDを使う心肺蘇生法(CPR)ホームページ
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いのちをつなぐ ひとをつなぐ こころをつなぐ

シアトルの凄くいい救急システムは寄付で成り立っているのよ。
野々木 シアトルに行くとね、シアトルの救急システム Medic-1 (メディック・ワン) という、凄くいいシステムがあるでしょ?
菊地 うん。
野々木 あれも、寄付で成り立っているのよ。
菊地 えっ、そうなんですか!
野々木 うん。救命の消防のシステムも、例えばMedic-1 という救急システムを作って、心停止のデータベースも全部作って、いろんな発信をしているんだけど、あそこが成り立ってるのはドネーションなんやで。
菊地 ふーん。
野々木 たとえば、助けてくれた家族だとか、本人が寄付をしてるんや。
菊地 へぇーーー。
野々木 それで成り立ってる。だから、シアトルの消防システム、救急システムは無料なんやね。
菊地 ふーん。
野々木 アメリカは、結構、有料になってるところ多いやろ。でも、シアトルでは、ほんとの救急疾患は無料。
だけど、タクシー代わりに使おうという人は、民間の救急へ委ねてるのね。切り替えてるんや。
菊地 うん。そうみたいですね。
野々木 ドネーション・・・寄付のシステムは、なかなか良いよね。
菊地 うん。確かに。
野々木 だから、日本も経済的に恵まれている人達が、ほんとに世の中のために役立てるようなね、システムを作って、継続していかないとダメだね。
菊地 うん。
野々木 J-PULSEは、形式は変わっても、あの名前は残していこうかなと思って。
菊地 あー、良いですね。
野々木 だから、あのホームページも残してくという事や。
菊地 うん。
野々木 J-PULSEの名前をね。ウツタインという院外心停止の登録作業と、BLSACLSAEDを使って救命をしようと。それをちゃんと大規模臨床試験で、ちゃんと評価しようという組織を、だよね。
菊地 うん。
野々木 だから、本来は心停止に特化してたんだけど、今後は心停止の原因疾患であるストロークと心筋梗塞に進展させたという形にして、今回も継続させられたね。
菊地 ええ、よかったです。
野々木 今回も少々長い名称の班会議になったね。厚生労働科学研究 「急性心筋梗塞症と脳卒中の超急性期医療体制構築」 っていう。
菊地 うん、うん。
野々木 だからね、そういうふうな組織にする時に、みんながこういうふうに仲間として参加してくれる事が大事なんやね。
菊地 うん。そうですね。
野々木 まあ、一旦関わったらねぇ、逃がさないよ!
菊地 ハハハッ(爆笑)。
野々木 ハハハッ(爆笑)。
菊地 もう、喜んで。
野々木 ハハッ(笑)。
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シリーズ 「いのちをつなぐ ひとをつなぐ こころをつなぐ」 の第ニ回目は、国立循環器病センターの野々木宏先生にご登場いただきました。

シアトル

シアトル
アメリカ北西部にある都市。ワシントン州を含めた太平洋岸北西部地域の最大の都市であるが、ワシントン州の州都ではなくキング郡の郡庁所在地にすぎない(ちなみにワシントン州の州都はオリンピアである)。 ピュージェット湾とワシントン湖の中間に位置していて、カナダとの国境まで約180km。人口は約57万人で、タコマを含めた都市圏(グレーター・シアトル)は人口380万人にも及ぶ(2005年)。
Medic-1
1970年発足。現在まで優れた救命機能を発揮している。
Medic-1 ホームページ
シアトル市内のポスター
シアトル市内のポスター
(クリックで拡大)
 ウツタイン その1参照
 BLS (一次救命処置)
Basic Life Support
バイスタンダーによる発生現場での救命処置のことで、これを早期に行うことによって救命率を飛躍的にあげることができる。
 ACLS (二次心肺蘇生法)
Advanced Cardiac Life Support
病院等の医療機関等においての救命救急における心肺蘇生法のこと。一般に二次救命処置とも呼ばれる。
 AED (自動体外式除細動器) その1参照
 ストローク (脳卒中)その3参照