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いのちをつなぐ ひとをつなぐ こころをつなぐ

学会は国民のためにある。
真弓 うん。そのためには、しっかりした組織を作らないと。やっぱり、AHAの組織と対等なぐらいの組織を作らないといけない。

AHAでは、ほんとは、E-ラーニングとか、いっぱいコースやそれらに準じた教材を作ってるから、日本もそれをちゃんと取り入れてね・・・。だから、リニューアルコースなんかだったら、事前にE-ラーニングしといて、別の日に実技試験だけ受けに来るとか。
菊地 ええ。
真弓 あるいは、E-ラーニングで勉強できるようなシステムを、循環器学会を通して・・・循環器学会オリジナルでもいいんだけども・・・。そうやって、循環器学会も蘇生に対してもっとシステム作りをしないといけないと思うんだよね。
菊地 今やりますから・・・。もう少々お待ち下さい。
真弓 ええ。そのためには、人の層を厚くしてかないと。
日本循環器学会ITCでは、これからBLSもどんどんやっていくんでしょ?
菊地 ええ、そのつもりです。やらないと、ダメですよ。BLSもやってハートセイバーもやらないと、「日本循環器学会が変わった」って認識してもらえないですよ。
真弓 確かに、日本循環器学会というと「敷居が高い」ってね、何となくみんな思っちゃてるから・・・。
菊地 そうそう。今までは「学会員でなきゃ受講できない」というんですからね。
真弓 そうじゃなくて、「学会は国民のためにある」と。そこがやっぱり大事だと思う。学会の存在価値というのは、自分たちの利権を守るだけじゃなくて、国民に・・・最終的には国民に還元させるのが学会の価値だからね。
菊地 著明な経済学者・・・なのかな? ・・・経済思想家?・・・まぁとにかくドラッカーの本を僕も読んだんですが、「組織は内部のためにあるんじゃない。外部のためにある」んですね。

だから、学会は外部の市民のためにあるんです。学会員のためにあるんじゃないんですよ。会員のためだけにやってくと、組織が潰れるんですよ・・・。全ての組織は「外部のために」やらないと、存在意義がなくなっちゃうんですよね。
真弓 そうそうそう。企業もそうじゃない? 松下幸之助が言ってるね。「企業は国民のためにある」と。「国民がいかに満足するかというのを考えて行動すると、企業はちゃんと成り立っていく」と。
菊地 やっぱり、みんな、考えは一緒なんですね。
真弓 うん。だから、我々がやるのも、国民の・・・国民というか、市民のためだし、本来助かる人を助けるというのが大事だし。まぁ、医療従事者は・・・でも、願いは全部そうだよね。
菊地 はい(頷)。そうですね。
今、もどかしいところですね。そういう願いを持って自発的に講習会に参加する方々にとって、ただ単に講習会へ参加出来れば満足するって訳でもないですよね。
真弓 まぁ、確かにね。
菊地 良い理念を掲げていても、自己の利益を追求しようとしているのが見え隠れしたりしていると、そういうのには関わりたくないなって思うんじゃないですか? 「参加出来ればそれだけでいい」という訳にはいかないんじゃないですか? 参加する満足感が無くなるわけですから。
真弓 そうそう。だから、そういう状況は、ぜひ守ってあげたいなと思っているんですよね。
菊地 何かで読んだんですけど、「希望があれば1週間生きられる。愛があれば1ヶ月生きられる。夢があれば一生生きられる」らしいですよ。
真弓 (笑)確かに、希望とか、夢っていうのは非常に大きいよね。例えば、我々だって、給料はそんなに貰ってるわけじゃない。かといって、たくさん貰えたらそれで満足するかっていったら、決してそんな事はない。お金というものは、別にいくら貰ったからといって、満足するわけじゃない。

だけど、自分のやってる仕事に関して、やりがいとか生きがいとかを見出したら、たとえ金額の多少に関わらずね、すごく自分としては満足して、その仕事に邁進できるわけだよ。

だから、人間っていうのは、お金だけじゃなく、そういう夢なり希望なりがすごく大事だと思うよ。だから、日々の仕事も、そういう事を持って出来るような仕事であるというのが、非常に幸せだと思うね。

そういう点で、我々の仕事もそうだし、こういう講習会の活動っていうのは、すごく希望もあれば夢もあるという点で、非常に恵まれていると思えるんだ。

やっぱり、やりがい、生きがいというのは非常に大事なんだね。
菊地 ちなみにウォルト・ディズニーは、「夢を見ることが出来れば実現できる」と言ってました。
真弓 (笑)。ディズニーランドの中に入ると、世界が変わってね・・・。夢の世界をみんなに体験してもらうという。すごく面白いし、いい発想ですよね。
菊地 ディズニーランドに入って、アトラクションに並ぶじゃないですか。建物の中に入った後も、並ばないといけないじゃないですか。その間も、飽きさせない工夫がされてるんですよね。

いろんな声を出したりとか、いろんなものが貼ってあったりとか、・・・建物の中にさえ入れば、小さな子供でも全然飽きさせないんですよね。あれって、すごいですね。
真弓 そうそう。「今から乗船準備だ」って・・・。だんだんその気にさせるマジックが入ってくるんですよ、そこから。ねえ。
菊地 コースの導入にすごくいいなあと思うんですけど・・・うまく出来てないです。
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シリーズ 「いのちをつなぐ ひとをつなぐ こころをつなぐ」 の第四回目は、名古屋大学の真弓俊彦先生にご登場いただきました。