AEDを使う心肺蘇生法(CPR)ホームページ
Push,Push,Pushは、皆さんへのメッセージです。 J-PULSEホームページ

いのちをつなぐ ひとをつなぐ こころをつなぐ

小さい地域だから「学校」を動かすことができたのかな、と思うんだよね。
菊地

これまでの話を聞いていると、やっぱ導入するときが一番大変なのかなぁ?

なんかやっぱりね。初めに理解を得られるっていうかさ、そういうところが一番大変なのかな?

白戸

小学校の校長先生にその重要性を認識させるのがすごく大変だったみたいですね。保健所の加藤さんと教育事務所が説明してくれたみたいです。あとはやっぱその、県と市町村の教育事務所っていうのかな、市町村は中学校までで、高校になると「県」が管轄になっちゃうじゃないですか。高校もすっごい難しかったんです。県を動かすのが大変でした。でもこれも加藤さんが県の職員だったから、上手くいったと思うんです。

うん。やっぱり地域が小さい事がよかったと思うんだ。小さい地域だから「学校」を動かすことができたのかな、と思うんだよね。大きいとなかなか、話を通したり挨拶しなきゃいけないところも多いし。地域が大きすぎると「みんなでやろう」という気持ちになかなかならないけど、小さいとその点いいよね。

菊地

久慈市で人口が4万だっけ?

白戸

久慈市で4万。久慈医療圏で7万。

菊地

なるほどね。まぁ、でも当時たまたまっていうか、何て言うの、たまたまってことは絶対なくて、うまい具合に揃ったんだよね。全てがさ。ねっ!

やっぱ人も揃ってたし。1人だけじゃないもんね。結局やったのは。

白戸

絶対1人じゃできない。うん、みんな揃ってた。

菊地

ね。救命士の久慈さんとか保健所の加藤さんとかさ。揃ったんだよね。うまい具合にねぇ。

「地の利、人の和、時の運」。うまくいくための要素が全部揃ったんだよね、すごいよね。

白戸

やっぱり、今、校長先生が変わった学校で広まらなくなったっていうのを見ても、やっぱりそう思う。その時の人なんだよね。

菊地

そうだよねぇ。

白戸

それが、確かにそうだと思う。これをずぅーと維持していくのにどうしたらいいんだろうと思って・・・。今、その学校の授業でやっているのはいいけど、だんだんと一般の人たちからの講習会の需要も少なくなってきた。そういうのは今、なんとなくちょっと残念だなって言う感じ。

この間、久慈の推進会議で一番の問題として話題に出たのが、やっぱり、久慈市ではいろんなところで心肺蘇生法とかやってるんだけども、だんだんと広報とかに出る回数が減ってきちゃって・・・。

すごく一生懸命な人たちはやってるし、毎年はやってるんだけども、なかなか新規に、大人の人たちに広まってないので…、で、やっぱり、AEDを目立つ場所に設置しなきゃならないかなって。

で、保健所長から「コンビニエンス・ストアに置いたらどうだ」と提案があって。ていうのは、あんまりにも突然死っていうのは自宅で一番多いわけで、自宅で何かあったときに、夜間とか、土日とかって、使えないと意味が無いので。「常に人が集まるところに置いておこう」と。

菊地

うーん、田舎で24時間営業だと病院かコンビニだね。そうするとコンビニになるのか。ははは(笑)

白戸

うん。コンビニ。そこにAEDを置いておけば、みんながそれを見ることで、そういう意識が新たに高まってくるんじゃないかって。

菊地

そうだね。AEDを設置するだけでも、認識するというか、その効果があるかもね・・・。

うーん。それなら、液晶モニター付の除細動器ボックスはもっといいと思うんだよね。ほら、平盛先生の会社で考案した液晶モニターがついているAEDボックス・・・。

人って動いてるものを何気なく見るじゃない。だから、あれを設置すると、動画で「緊急時にはこうするんですよ」っていうものを常に流していると、その認識もさらに高まると思うんだよね。

多機能型AEDボックス
白戸

あっ、仙台の楽天球場にも置いてあるボックス?

この間、楽天スタジアム行って、あれ見て感動した。いやー、すごいね。液晶モニターの中で河村先生が一生懸命心肺蘇生やってた。はははは(笑)。

菊地

はははは(笑)。あ、河村先生の心肺蘇生法のビデオ流しているんだ。はははは(笑)

白戸

「おー!河村先生だ!」ってね。はははは(笑)。

白戸先生
前 前     ページの先頭へ ページトップに戻る       次 次
シリーズ 第七回目は、しろと内科循環器科クリニック院長の白戸隆洋先生にご登場いただきました。