AEDを使う心肺蘇生法(CPR)ホームページ
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いのちをつなぐ ひとをつなぐ こころをつなぐ

「心肺蘇生法の講習会を毎年やっている」っていう意識は大事だと思っているんです。
白戸

でも、講習会に参加しない学校が出てきて・・・。今年、小学校、中学校は行ったけど、高校が…。去年は、小中学校は100%で、5年生から中3まで学校の授業で全部やってくれんだけど、・・・高校が19%なんです。

やる高校と全くやらないというか、やれない高校が出てきたんです。開始当初に私が高校を訪れたとき、「是非やりましょう!毎年やります」って言ってくれた校長先生が異動したみたいで・・・。

もともとなかった心肺蘇生法の授業を、カリキュラムの中に毎年もりこんで継続するには各高校での校長先生を中心とした心肺蘇生法への考え方が大きいと痛感しました。

菊地

そっかー。残念だね。でも、その高校の学生も小学校と中学校ですでに受けた人だよね?

白戸

そう、これまでにね。高校へ上がってくる前の中学校では必ずやってる。

菊地

つまり3年間しっかり習ってるんだ。もう1回復習のためにやれば、もっといいけどさ。とりあえずは習ってるわけだ。

白戸

ただ、毎年やっているっていう意識が大事だし、だから、誰か倒れた人がいるときに、ちゃんと何かをしようという、その気持ちとやり方を高校の3年間で忘れなきゃいいなって思ってるんだよね。

やっぱり、今のこの活動をやっててすごく大事だと思うのは、心肺蘇生法のやり方、AEDの操作方法だけじゃなくて、「命の大切さ」を授業の中でやっているってことが大事なのかなって思ってるんです。

菊地

うんうん、確かに。

白戸

そこの所がね。ちょっと残念なんだよな。

菊地

う〜ん。そうだねー。それじゃ、高校に上がる前の小学校、中学校が対象として重要になってくるね。やっぱり小学生は真剣に取り組んでくれる? すごくやる気満々?

白戸

はい。高校になればなるほど男女を意識してくるから・・・。

小学校5年生、6年生がやっぱりすごくいいと思うし、受けた子の感想を見ても、「やっぱりもっと心肺蘇生法をやったほうがいい」とか、「倒れた人を助ける人が身のまわりにたくさんいる必要があると思った」とか、純粋なこういう感想っていうのは5年生、6年生に多いですね。

菊地

うん。高校生もそう思っていても、こんなこと言ったり書いたりするのは恥ずかしいんだと思うんだよね。

白戸

小学生が思ってることって、やっぱりすごく純粋で、うちらが思ってることと同じなんだなーって・・・。

講習会はすごく楽しいよ。習っている生徒たちも楽しそう。とくに小学生は非常に和気あいあいとして。

菊地

すごい。楽しそうだね。

白戸

うん。すごい楽しいよ。で、どっかいろんな地域で、もしこれを同じようにやってくれるんだったら、やっぱり小学校からがいいと思う。純粋なうちに。それがいいと思う。ちゃんとみんなで役割分担しながらね、ちゃんと。

菊地

うん。実は栃木のある地域で小学生にCPRを教えようと下準備しているところなんだ。なるほどねぇ、参考にさせてもらうよ。久慈市は着実に実を結んでいるね。

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シリーズ 第七回目は、しろと内科循環器科クリニック院長の白戸隆洋先生にご登場いただきました。