AEDを使う心肺蘇生法 トップ > いのちをつなぐ 目次 > 第七回 白戸隆洋先生 > その2 平成17年から久慈地域で「心肺蘇生法による安全・安心のまちづくり推進事業」を開始・・・
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菊地 |
白戸が県立久慈病院に移ってから岩手の県立病院で初めてAEDを購入して「AEDの普及が大切だ」ってみんなに広めてくれて、AED普及協会のHPにも自分の考えを文章にして載せたりして、すごい活動的だなって思っていたんだ。自分も盛岡の方でやっていたから心強く感じていたんだ。
それで今は、数年前から久慈市内の小学生から高校生まで心肺蘇生法の普及を行っているって聞いたけど、実際にはどういう風に心肺蘇生法を教えてるの?
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白戸 |
平成17年から久慈地域で「心肺蘇生法による安全・安心のまちづくり推進事業」を開始したんです。
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菊地 |
すごいね、これ。これ誰が考えたの? すごいね。
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白戸 |
これは、俺と、久慈さんと、あと加藤さんっていう保健所の方の3人で。
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菊地 |
へーっ。久慈さんはもちろん知っている。久慈地区で初めて救命士が誕生した2名のうち1名で、自分が久慈病院に勤務していたときに、もう1名の長畑さんとその当時から「久慈での心肺蘇生法の普及どうしたらいいかな?」って話していたもの。
え、加藤さん? 保健所? へ〜、どんな人? お会いした事あるかな?
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白戸 |
加藤さんは保健所の人なんだけど、今はもう盛岡に戻っちゃったんだ。で、その3人で、久慈病院の循環器外来で、「何かしたいね」って話してたの。
あっ、そうそう、加藤さんが新たに赴任してきて、挨拶に来てくれたときだった。外来終わったあとに、「これから担当します」って。で、「何かしたいね」って言ったときに、「やっぱ子供たちに心肺蘇生法を教えたほうがいいよね」って話が一致して。それで、その後に何かのきっかけで久慈さんと加藤さんと一緒に飲んだときに、・・・(笑)。
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菊地 |
ははは(笑)。
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白戸 |
飲んだときに、「こういう風にやろうか」、「授業でやればいいよね」って、話が盛り上がって、後日2人で企画書を作って持ってきて、3人で「これでやってみよっか」って。
それで、教育事務所やその他巻き込んで。加藤さんは県職員だったから、県と市町村の教育機関が一緒になってやることができて。
「じゃぁ、どこからやろうか」、「中学校と高校から始めよう」ということで当初、話をすすめていたんだ。なぜかって言うと、小学校の授業の中には、「心肺蘇生法」っていう項目が入ってなかったから・・・。
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菊地 |
教育要綱に載っていないんだ。なるほど。
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白戸 |
それで、「まぁでも、やっぱり早いうちがいいだろう」っていうことで、「じゃぁ、小学校5年生からやろうか」って。ということで、小学校5、6年から始めることにしたわけ。
で、僕は苦労してないんだけど、保健所と教育事務所が、小学校でやるっていうことを小学校の校長先生に認識させるのがすごく大変だったみたいです。やっぱりこう、今までやってないことをやるからもあるし・・・。あとほら、授業の中の単位に関してかな。授業の時間を削ってやらなきゃならないんで・・・。
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菊地 |
あー、なるほどね。そこが、苦労したところなんだ・・・。
その話は誰がどういう風に持っていったの?久慈さんから?保健所の加藤さんから?最終的にアプローチはどこから行ったの?
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白戸 |
どこから行ったんだろう。
えーと、そうだね、「岩手県心肺蘇生法普及事業久慈地区推進会議」の正式な決定として持っていったんですね。この組織はもともとあったけど、実際には何にもやってなくて、ただ名前だけだったんだけれども・・・。最終的にここからアプローチしたんだね。
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菊地 |
なるほどねぇ、そうか・・・。そのときの推進会議の議長はどなた?
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白戸 |
そのときの推進会議の議長は、えーと、保健所長。組織のトップが保健所長だったんだ。
それで「5年計画でやろう」ということになって、平成17年度から心肺蘇生法による安全安心のまち作り推進事業ということで始めました。
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菊地 |
あっ、そう。なるほどねー。それはすごくスムーズだね。
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シリーズ 第七回目は、しろと内科循環器科クリニック院長の白戸隆洋先生にご登場いただきました。
しろと内科循環器科クリニック