吹田市には、循環器病に対する我が国で唯一のナショナルセンターである国立循環器病センターがあり、また有数の医療施設が揃った地域です。
その利点を市民の皆様方に利用していただくためには、国民の最大死因である循環器病(脳卒中と心臓病)の予防や発作の時に時間の遅れなく受診でき、高度な医療が受けられる体制つくりが必要です。そのためには、多くの方々との協力体制が必要で、吹田市の阪口市長様とも相談し、吹田市を世界で最も安全な街 「健康づくり都市吹田市」 にするため、様々な試みを行っています。
吹田母子会と保健所と合同で心肺蘇生法の講習会を5年計画で実施しています。 この方法は簡易型蘇生法(人工呼吸なしの心臓マッサージのみ)として世界標準となり、世界に先駆けて講習を行っている地域です。
また、自動体外式除細動器(AED)の普及活動を行い、市内の中学校にAED を設置いただきました。吹田市消防本部とも密接な連携をとり、今回のモバイル・テレメディシン活用に至りました。
キャッチフレーズは 「心臓発作や脳卒中をおこすなら吹田市で」 というもので、吹田市での救命率が世界でNo1 となることを目指しています。院外で心停止 “心臓麻痺” をおこした場合の救命率が世界でNo1 なのはシアトル市です。そこに追いつき追い越すことが目標です。吹田市から救命都市のモデルとして世界に発信しましょう。そのため、今回の試みは、厚生労働省の科学研究費をいただき、その支援のもとに有効性やモデル化を検討することになりました。