『ちょっぴりうれしいこと』ってとっても大事だよね。

件 名: 『ちょっぴりうれしいこと』ってとっても大事だよね。
送信者: 白戸 隆洋
送信日: 2005年1月

菊地先生へ
白戸隆洋@岩手県立久慈病院循環器科です。

先生の 『ちょっぴりうれしいことがありました』 を読みました。
先生のうれしかったことが私にもすごく伝わってきました。
救急の医療現場で働いていない方々にとって、BLSをおこなうことが、どれだけ勇気がいることなのかというのがわかります。

わたしもちょっとうれしいことがありました。
私の子供たちがお世話になっている久慈小学校の先生方全員に、AEDを用いたBLS講習を行いました。
そのすぐあとに、盛岡での先生方の研修会で倒れた先生をみて、久慈小学校の一人の先生がBLSを行ったそうです。
意識の確認からはじめ、意識なし、呼吸あり、循環サインあり、を周りの心配する先生方に宣言して救急隊を冷静に待ったとのことです。
倒れた先生はてんかん発作だったとのことです。
BLSに積極的に取り組んだ先生がこんなことを私に言ってくれました。
『AEDのみではなく心肺蘇生とAEDを一連として覚えたことが良かった。冷静におこなえた』 と。
菊地先生をはじめとして私たちが行っている普及活動がこのようなかたちで実っています。
うれしいですね。

また、山田町から仕事で久慈に来ていたときにVFから蘇生された患者さんのご家族がAEDを自宅購入しました。
購入したのは患者さんの娘さんの義理のお父様で、
home useのみとしないで、近所の公民館への設置も考慮しているとのことです。
なお、ご家族のうち3人は、久慈病院でのAED講習2回と久慈市での3時間講習を受講されました。
わたしたち医療従事者にとってうれしいうれしい一般人の意識です。
一緒に支えていかなければと思っています。
菊地先生もお願いいたします。

なお、平成16〜17年に久慈医療圏では久慈市(3台)、大野村(3台)、普代村(3台)、種市町(3台)、野田村(1台)、山形村(1−2台)、久慈法人会(1台)のAED設置予定です。
広い医療圏、山と海ですからぜんぜんAEDは足りません。
今後も増やしていただけるようにがんばります。
また、今年度は、県(久慈支部)、市、救急、病院が一体となった救急蘇生普及の会を発足します。
そして、高校、中学校、小学校の全教師への指導者講習を行い、その後、生徒への講習を17〜22年の5年計画で行う予定です。
兵庫県(河村剛史先生)での研修も実現しようと動いています。
菊地先生も是非わたしたちに応援と指導をしてください。
今後ともよろしくお願いいたします。

白戸隆洋
岩手県立久慈病院 循環器科



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