CPR 50周年の2010年に国際コンセンサスおよびガイドラインが発表されます

獨協医科大学 心臓・血管内科 菊地 研
2010年8月


 

今年2010年はCPR 50周年記念にあたり、CPRの中心的役割を担う国際蘇生連絡協議会(ILCOR)やアメリカ心臓協会(AHA)で祝典が行われています。

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CPR 50周年記念ロゴ

 

1960年に人工呼吸、胸骨圧迫心臓マッサージ、電気的除細動の3つの組合せが再発見されて統合されました。「現代のCPR」として誕生したのでした。

その後、50年が経過した現在、「早期の通報」、「早期のCPR」、「早期の除細動」が、突然心停止した状態から後遺症なく助かる因子であることが確認されています。

2000年のガイドラインでは早期除細動が勧告されたのに続いて、2005年のガイドラインではCPRの重要性が強調され、胸骨圧迫と人工呼吸と回数の比は「15:2」から「30:2」となりました。

さらにCPRの「質」の重要性は明らかになっています。その「質」として最も重要なのが、胸骨圧迫の質であり、強く、速く、絶え間なく行うことが求められているのです。

今回、この記念すべき2010年に、ILCORから国際コンセンサス(CoSTR)が発表され、各地域でそれぞれの実情に合わせたガイドラインが発表されます。アメリカ(AHA)およびヨーロッパ(ERC)と同様に、日本でも日本版ガイドラインが発表されます。

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レールダル メディカル ジャパン株式会社の許可を得て掲載しています。


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