はい。心臓発作や心停止、脳卒中は、誰にでも時と場所を問わず起こり得ます。心疾患や脳卒中による死亡は、がんについで日本人の死因の第2位、3位を占めますが、単一臓器別の死因としては最大といえます。
心臓発作や心停止の予兆(警告症状)を知らない人が多くいます。心臓発作 (心筋梗塞) の症状に関するアンケート調査を行ったところ、典型的な胸部圧迫感や痛みについては約8割の方が知っているとの回答でしたが、それ以外の症状についての回答は半数以下で、症状を正確に知っている人は少ないといえます。
知識を持つ事はとても大切です。毎年、心臓発作、心停止、脳卒中で亡くなる人達の中には、本人や周囲の人達がどう行動すべきかを知っていれば、亡くならずにすんだ人が多くいるはずです。逆に、このような緊急事態に遭遇し、死を免れたということは、警告症状に気付き、本人や周囲の人が適切に行動したことを意味します。
日本循環器学会や厚生労働科学研究班は、米国心臓協会、米国脳卒中協会とともに、心臓発作や心停止、脳卒中の予防や早期受診の啓発を推進しています。